量り売りについての思いとお知らせ

最近のawanova、食材の棚が寂しくなってきてるな、と通な方(笑)は気がついていたかもしれませんが……、大切なお知らせがあります。

今月3月29日のawanovaで、量り売り&食材の販売を休止します。
今までご利用いただいていた方には本当に申し訳ありませんが、どうかこの苦渋の決断をご了承くださいませ。

** 量り売りについてのawanovaの思い **

2010年、awanovaはオーガニック食材の量り売りとともに始まりました。

周辺に自然食品店も少なく、オーガニック食材が手に入りにくい地域に住む私たちは、食材を共同購入し、それを地域の人も買えるようにしよう、awanovaはそんな思いで始まったのです。

↑OPEN当時のawanovaカウンター

量り売りとか、袋持参とか、まだ世間では一般的でなかった頃から、この安房の里山の小さな場では、人知れず(笑)、みな新月は袋や容器を持って集まってくれていました。

できれば、個々で通販を利用するより安く買えるように、と、バルク(業務用の大袋)で仕入れて、オーガニック食材としてはかなりお安く販売していました。

↑狭い店内でかなりの数の食材を扱っていました

最初の5年間くらいは、毎月列ができるくらい、食材を買い求める方が多かったのですが、スマホなどの普及もあり、欲しい時にすぐ手に入るネット通販の方がやっぱり便利なのか、どんどん利用者は減少。awanovaもお引越しするたびに、お客さんの層も変わってきて、「量り売りやってるなんて知らなかった」という人も多くなってきました。

もともと量り売りに関しては、正直利益はほぼなく、保管や管理も大変で、ロスが出て赤字になることの方が多かったのですが、それでも今までどうにか続けてきたのは、(勝手な)使命感と、awanovaとしてのアイデンティティがそこにあると思っていたからです。

↑SDF時代の量り売りコーナー

しかし、awanovaは、昨年一緒にやってくれていた大切なメンバーを失い、今までと同じような形では人手もエネルギーも足りなくて、いろいろなことを手放さなくてはならないときとなりました。非営利で、運営はみな手弁当でボランティアで行っている中で、量り売りの食材を管理し販売することは、残念ながら諦めるしかない、そう判断しました。

↑したさんにでの量り売りコーナー。ボードは藁珈琲のしげちゃんが作ってくれました

物流運輸業界の問題などを思うと、今量り売りを辞めてしまうのは全く本意ではないのですが、できないことや求められていないことを意地だけで続けるのは本末転倒なので、まずは一度手放そうと思います。

とはいえ、またいつか、状況が変化したりして、なにか別の形でできることがあるかもしれません(あきらめが悪い…笑)。ですので、とりあえず「休止」とします。

ここ2〜3ヶ月仕入れもしていないので、在庫ももう残り少ないのですが、3月29日(土)は在庫一掃セールで、ドライフルーツは半額で販売します(ナッツ類や粉もの、パン粉、茶葉、雑穀などは通常価格です)。

どうぞ最後のawanovaの量り売り、ご利用お待ちしております。
(ご利用の方は持ち帰り用の袋や容器をご持参ください)